特集

日本社会開発基金(JSDF)プロジェクト成果

2017年2月20日

ジブチ:危機対応としての雇用と人材セーフティネット(364 万ドル)

開発目標:脆弱な貧困世帯が対象の革新的な総合セーフティネット・パイロットで、社会保障プログラムと、コミュニティ主導・参加型アプローチを用いた栄養改善のための社会扶助を組み合わせ、キャパシティ・ビルディングの支援も行います。具体的には、貧困層と脆弱層のための短期雇用機会の創出、栄養摂取の習慣改善を図ります。栄養摂取の習慣改善では、未就学児、妊婦、授乳中の母親を重点対象とし、水の管理、衛生、食品の取り扱い、育児についての知識を高め、姿勢や習慣を変えるための教育を実施します。

実績:パイロット・プロジェクトの結果は、栄養改善を組み合わせた社会的ソーシャルネットの構築がいかに効果的かを改めて裏付けるものでした。社会保障プログラムと栄養改善の取組みとの相乗効果を目指すこの手法は、健康、衛生状態、食習慣の改善だけでなく、世帯収入の拡大、女性のエンパワーメントと格差の是正につながります。同パイロット・プロジェクトにより、栄養不良についての認識が高まり、その改善への意識が国家レベルにまで引き上げられました。さらに、世界銀行グループの国際開発協会(IDA)が資金を提供する後続プロジェクトと IDA からの追加資金提供に道を開きました。同プロジェクトは、すべての指標において目標を達成又は上回り、貧困問題への多様な対応が効果的に行われました。詳細は下表をご参照ください。

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ジブチのジブチ市バルバラ:視覚ツールを使って、栄養摂取の望ましい習慣について説明する模範の母親。JSDFの社会的セーフティネット・プログラムの中で計画された意識向上キャンペーンの一環。

プロジェクトの成果:ジブチ:危機への対応―雇用と人材のセーフティネット

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スリランカ:北部における現地レベルでの栄養支援(273 万ドル)

開発目標:妊婦と授乳中の母親、5 歳未満児の栄養不良の割合を軽減する事で、世界の食糧危機と金融危機が、北部地域の不利な立場の人々に及ぼす影響を軽減します。

実績:プロジェクト終了時点において、開発目標達成に向けた実施のパフォーマンスと実績は「満足」の評価を受けました。

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  • 対象となる妊婦、授乳中の母親、乳幼児(0 ~ 23 カ月)の栄養補給が終了
  • プロジェクトの実施と監督を支える政府職員に加え、女性グループのメンバーに対するすべての研修と再研修が終了
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    健康と栄養摂取習慣の変更を促すためのコミュニティの栄養活動とコミュニケーション活動が進行中(栄養に関する展示、様々な配慮のある子供部屋(キリノッチ のみ)、家庭菜園、家畜の飼育、台所の改良、2 ~ 5歳児が食べる栄養食品ジーバポシャの準備(ムライティブとキリノッチのみ)を含む)

下表に、現時点での成果を、プロジェクト完了時の目標と比較して示しています。

プロジェクトの成果:スリランカ:北部地域の現地レベルでの栄養支援

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衛生

モザンビーク:首都マプトの周辺部の衛生状態改善(178 万ドル)

開発目標:マプトの周辺に位置する 11 の無計画に広がった地区に住む約 14 万人を対象に衛生状態と衛生習慣を改善した上で、再現するために効果的なアプローチを試行します。

実績:下表に、2015 年度現在でのプロジェクトの成果を、プロジェクト完了時の目標と比較して示しています。

プロジェクトの成果:モザンビーク:首都マプトの周辺部の衛生状態改善

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マプト周辺部の衛生プロジェクトの一環であるコミュニティ・マイクロ・プロジェクトで資金を受けた井戸(モザンビーク)


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