この度、世界銀行保健・人口・栄養グローバル・プラクティス は、2023年2月27日(月)に、「高齢化社会に見出す機会:統合された人間中心の高齢者ケアの構築」報告書の発表会をハイブリッド形式(会場参加またはオンライン参加)にて開催します。
本報告書は、日本政府と世界銀行が共同設立した「日本開発政策・人材育成基金(PHRD: Policy and Human Resources Development Fund)」の「ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)」枠の助成を受けた優先政策課題研究の成果物です。本報告書は、高齢化に関する世界のデータ及び国別のケーススタディで構成されており、各国政府が、健康格差を縮小、高齢者の健康増進、人々の繁栄に寄与するための道筋を提供します。本報告会では、共同編集者が来日し、主要な研究結果、日本を中心とした国別のケーススタディ、政策立案・実行に向けた教訓及び提言をご紹介します。
皆様のご参加をお待ちしております。
「日本開発政策・人材育成基金(PHRD: Policy and Human Resources Development Fund)」
日本開発政策・人材育成基金(PHRD)は、日本政府と世界銀行のパートナーシップの下に共同で設置された基金です。途上国への資金協力の効果を高めるためには、途上国の人材育成、適切な政策の立案・実施等が不可欠であるとの認識に基づき、1990年7月に設立された世界銀行グループにとって初の、そして現在では最大規模のプログラム信託基金です。
PHRDは、加盟国への技術協力や助言サービス、新しい複雑な開発課題に取り組むためのグローバルなナレッジ・プロダクトへの資金提供など、世界銀行グループの多様な活動を支援することで 世界銀行グループの開発課題の達成に大きく貢献しています。PHRDの活動は、世界銀行グループの国別政策対話や貸付業務のほか、国、地域、グローバルレベルの政策及び開発戦略にも活かされています。
PHRD技術協力プログラムは、30年以上にわたり、プロジェクトの準備活動に資金を提供し、世界銀行のプロジェクトに協調融資を行っています。同プラグラムの「ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)」枠は、2016年に伊勢志摩で開催されたG7におけるUHC促進にむけた提言の実行を支えることで、2030年までに低・中所得国が極度の貧困を削減し、繁栄の共有を促進することを目的としています。同枠では、優先政策課題としての高齢化研究の他、強靭な保健システム、保健財政・データ収集・分析を通じて国際保健の議論を促すエビデンスや提言を提供するとともに、国際保健分野の政策立案者及び実務者を対象に、知見共有と人材育成等を行っています。
プログラム
10:00 - 10:05 オープニング
10:05 - 10:45 報告①報告書の概要
②FIREフレームワークのご紹介・主な研究成果
③日本のケーススタディ及びAgeTechの取組紹介
④その他ケーススタディ
10:45 - 11:00 専門家からのコメント
11:00 - 11:25 質疑応答
11:25 - 11:30 今後の展望・閉会の挨拶
登壇者(敬称略)
大江 亨
財務省国際局開発機関課長
中村 信太郎
独立行政法人国際協力機構シニア・アドバイザー
世界銀行
フォン・ザオ
保健・栄養・人口グローバルプラクティス 南アジア担当プラクティス・マネージャー
シャオフイ・ホウ
保健・栄養・人口グローバルプラクティス グローバル・エンゲージメント担当上級エコノミスト
ジグヤサ・シャーマ
保健・栄養・人口グローバルプラクティス グローバル・エンゲージメント担当保健エコノミスト
徳田 香子
保健・栄養・人口グローバルプラクティス グローバル・エンゲージメント担当オペレーションズ・オフィサー