急速な都市化が進行する中で、都市のインフラは、地域サービスの提供を通じて都市のレジリエンス(回復力)と居住性を実現する上で、これまで以上に重要な役割を果たします。都市インフラへの投資ニーズは、2030年までに年間4.5兆ドルから5.4兆ドルに達すると予測されています。
持続可能な都市インフラへのアクセス向上と、交通、給水、衛生、廃棄物管理といった地域サービスの提供を適切に受けるためには、都市インフラの維持管理が不可欠です。地域サービスの質を維持し、インフラ資産の寿命全体を通して気候変動リスクへのレジリエンス(回復力)を高める必要があります。
世界銀行東京開発ラーニングセンター(TDLC)は、世界銀行と日本政府の連携による質の高いインフラパートナーシップ(QII)および、グローバル・インフラストラクチャー・ファシリティー(GIF)と協力し、都市インフラのアセットマネジメントについて議論する知見共有イベントを開催します。本イベントでは、国、地方自治体、学界、民間セクターが一堂に会し、日本が都市インフラにおけるアセットマネジメントの課題にどのように取り組んできたかを共有し、日本の経験から得られる明示的知識と暗黙知を開発途上国の状況に適用するための重要な教訓を抽出します。
【イベント概要】
「都市インフラ管理への革新的アプローチ~日本の経験とグローバルな展開」
日時:2025年6月17日(木)13:30~17:00
当日はお時間になりましたらこちらのZOOMリンクから会議室にお入りください。
予定されている式次第および登壇者(敬称略)
13:30 開会の辞 津田尊弘(財務省) ジェーン・ジェイミソン(世界銀行)
13:45 フレーミングプレゼンテーション ジェーン・ジェイミソン (世界銀行)
14:00 「インフラ長寿命化計画とアクションプラン―下水道システムに焦点を当てて」 岩井 聖 (国土交通省)
14:15 「都市インフラの維持管理におけるマルチステークホルダーの関与」長山 智則 (東京大学)
14:50 – 15:05 フォトセッション 休憩
15:05 「都市アセットマネジメントの取り組み - 日本信託基金を活用した国際協力事例」
1. 福岡市における下水道施設のアセットマネジメント – 福岡市道路下水道局 管谷悌治
2. サニテーション分野における日本のPPP経験 日水コン 川嶋幸徳
3. インドネシアにおける廃棄物発電PPPプロジェクト Mazeed LLC 小沢真
16:05 パネルディスカッション
パネル:ジェーン・ジェイミソン(世界銀行)、岩井 聖(国土交通省)、
長山 智則(東京大学) 管谷悌治(福岡市) 川嶋 幸徳 (株式会社日水コン ) 、
モデレーター:アンジェリカ・ヌネス(世界銀行)
16:55 閉会の辞 アンジェリカ・ヌネス (世界銀行)