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Statement 2021年9月16日

世界銀行グループが「ビジネス環境の現状」報告書を廃止

ワシントン、2021年9月16日—世界銀行グループは本日、「ビジネス環境の現状」報告書について以下の声明を発表した。

「世界銀行グループのリサーチでは信頼性が極めて重要です。世界銀行グループによるリサーチは、政策策定の際に参考情報として用いられる他、各国がより詳細な情報を得た上で決定を下すために役立てられ、ステークホルダーが経済や社会の改善状況をより正確に評価することを可能にするものです。そうしたリサーチはまた、民間セクター、市民社会、学術関係者、報道関係者をはじめ各界にとって、世界的な課題への理解を広げるための貴重なツールとしても貢献してきました。

2020年6月、「ビジネス環境の現状2018」と「ビジネス環境の現状2020」のデータの取扱いをめぐる問題が内部で報告されたことを受け、世界銀行マネジメントは同報告書の翌年版を一旦停止し 、同報告書とその手法についてレビュー監査着手しました。さらに、内部報告により、理事会の元メンバーおよび世界銀行の現職員・元職員の行為を含め、倫理上の問題が指摘されたため、マネジメントは該当する疑惑を世界銀行のしかるべき内部説明責任メカニズムに報告しました。

過去の調査と監査の結果に加え、世界銀行が本日理事会に代わり発表した外部機関による調査結果報告を含め、「ビジネス環境の現状」に関する入手可能なこれまでのすべての情報を検証した結果、世界銀行グループのマネジメントは、「ビジネス環境の現状」報告書を廃止するとの決定を下しました。世界銀行グループはこれからも引き続き、開発において民間セクターが担う役割を高め、そのための規制環境構築において各国政府を支援していく所存です。今後は、新たなアプローチを用いてビジネス環境と投資環境を評価します。ビジネス環境のアジェンダを進展させるため献身的に貢献してくれた多くの職員の努力に深く感謝すると共に、彼らの努力と技量を新たな形で活用できるよう努めてまいります。」

 

関連項目:「ビジネス環境の現状」2018年版と2020年版のデータ取扱いをめぐる調査結果発表についての声明


お問い合せ

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(202) 458-8626
dtheis@worldbank.org 
東京:
開裕香子
(+81-3) 3597-6650
yhiraki@worldbankgroup.org
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