プレスリリース

東日本大震災からの教訓を世界へ発信

2011年10月7日




日本と世界銀行が災害リスク管理の共同研究を立ち上げ、知見を世界へ発信

東京、2011年10月7日 - 日本政府と世界銀行は本日、東日本大震災の経験を踏まえ、日本における災害リスク管理および復興から生まれる教訓を全世界の公共財とするため、知識の交流と共有を図るプロジェクト「大規模災害からの教訓」を立ち上げた。

3月11日の東日本大震災は、世界史上4番目の大規模地震であり、地震に伴い発生した津波は、太平洋沿岸の多くの市町村を飲み込んで、数多くの人命を含む甚大な被害をもたらした。

今回の震災に関し、仮に災害リスク管理分野における日本の最先端の政策や対策が講じられていなかったとすれば、犠牲者や被害の規模はさらに深刻であったことは明らかである。こうした状況を背景に、日本政府と世界銀行は、災害リスク管理と復興に関する知識を全世界と共有するため、共同研究プロジェクトを立ち上げた。本プロジェクトは2年のプロジェクトであるが、来年日本で開催される世界銀行・IMF年次総会において中間報告が行われる。
 
「今後、開発の成果を損なわないためには、防災は不可欠な要素と言えましょう」と財務省の木下康司国際局長は、ハイレベル・ワークショップのオープニングでのスピーチで述べている。「世銀と日本はこれまでも防災分野において緊密な協力を続けてまいりました。今回の2年プロジェクトでは、日本政府は世銀を全面的に支援する体制を整えております」

「大規模災害からの教訓プロジェクトは、能力開発促進のため世界の知見・学習・イノベーションを結びつけるという世界銀行研究所(WBI)の役割に100%即したものです」と、サンジェイ・プラダン世界銀行研究所担当副総裁は述べている。「災害リスク管理の分野では、情報、データ、教訓へのアクセスが不可欠です。データ公開やトレーニングへのアクセスを確保すると共に、専門家による見解の共有、新たなテーマについての議論、資料の共有、コメント・提言の発表を行う実務者コミュニティが開かれたものになれば、状況が改革される可能性があります。その結果、途上国も最大限、自然災害に備え、命や暮らしを守ることができるでしょう」

防災グローバル・ファシリティ(GFDRR)は、3月11日以降、世銀内での取りまとめに中心的役割を果たすと共に、WBIと共に今回の知識共有プロジェクトに取り組んでいる。

「このパートナーシップにより日本は、今回の震災から得た教訓と大規模災害への対応の長年の経験から、各国が災害リスク管理と対応力強化を今後の開発の計画立案と投資に効果的に組み込む機会をもたらすでしょう」と、サロージ・クマール・ジャGFDRRプログラム・マネージャーは述べている。「GFDRRの設立メンバーの一員である日本は、世界の自然災害ホットスポットに位置する国々の災害対応力の強化に貢献しています」

今回のプロジェクトは「進行形のプロジェクト」として、海外および日本の専門家と途上国の実務家が協力して、新しく有効な災害リスク管理の対策・施策の立案に積極的に貢献できる場を提供することになる。

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プレスリリース番号:
2012/104/EAP

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