特集

ジヨ・プロジェクト - 日本の支援で、インド貧困農村の工芸職人の生活を向上

2010年4月1日


2010年4月1日 - ジヨ・プロジェクトは、インドのビハール州およびアンドーラ・プラデーシュ州の貧困に苦しむ農村で、伝統的な手工芸や絵画作成に従事する約1200人の職人を対象に、新しい芸術手法などの研修、最新デザインなどを融合させる助言・支援を提供しています。アート市場へのアクセス支援と、収入増加による生活向上を図っています。世界銀行の日本社会開発基金(JSDF)からグラント約170万ドルを提供。ジヨ(JIYO!)は、ヒンドゥー語で「生活する」という意味です。

今年4月、世界銀行デリー事務所にて最新作品の発表会を開催し、インド国内のメディアでも多数取り上げられました。販路拡大はまだ初期段階ですが、これまで683人の職人がプロジェクトに参加し、現在までの売り上げは800万ルピーに達しました。第2フェーズとして、ジャールカンド州、オリッサ州、西ベンガル州、チャティースガル州への展開、南アジア7カ国への拡大も構想中です。

ジヨ・プロジェクト実施団体は、アジア・ヘリテージ財団(インドの伝統的手法を踏襲した斬新なアート作品を発表するNGO団体。主宰はアーティストのラジーブ・セシ氏)。国内のホテルやビジネスビル、ムンバイ空港(来年)などにインドの伝統アートを取り入れた内装なども手がけています。

日本社会開発基金(JSDF)は、日本政府とのパートナーシップの下、2000年6月に世界銀行内に設立されました。NGOと連携をはかり、革新的な手法を使って最も脆弱な人々の生活向上を直接支援する社会開発プロジェクト391件に対し、総額4億3700万ドルを拠出しています。

スディア・デヴィ(ビハール州マドゥバニ出身)
以前は絵を中間業者に売って生計を立てていましたが、娘2人を学校にやる余裕がありませんでした。ジヨに参加し、伝統的なマドゥバニ画に現代的な手法とデザインを融合して斬新な壁紙を開発。収入が格段と増え、娘2人に新しい服を着せて学校に行かせることができるようになりました。今、自分の村の仲間たちにもジヨへの参加を呼びかけたいと考えています。

ニッキ・クマリ(ビハール州ムザファプール出身)
彼女が作ったスジャニ刺繍は、村にやってくる中間業者が安く買い取っていました。収入が少なく、家族を養うために大学進学をあきらめました。ジヨに参加し、新しい刺繍技術とデザインを学び、作品の質が向上した結果、彼女自身の収入も増え、再び大学に通いはじめました。




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