イベント
「自然資本の持続的な管理に向けた革新的資金メカニズム~生態系価値評価、生態系サービスへの支払い、インパクト債権、債務スワップ」
2015年2月5日東京

コンサベーション・インターナショナル・ジャパン、世界銀行東京事務所、森林総合研究所共催セミナー
自然資本管理の分野に携わる、援助機関、民間企業の方々をパネリストにお迎えし、自然資本の持続可能な管理に向けた革新的資金メカニズムの可能性について議論しました。

「自然資本の持続的な管理に向けた革新的資金メカニズム~生態系サービスへの支払い、インパクト債権、債務スワップ」と題して、一般社団法人コンサベーション・インターナショナル・ジャパン(CIジャパン)、世界銀行東京事務所、独立行政法人森林総合研究所の共催にて、最新の革新的資金メカニズムについてのセミナーを開催しました。

私たちは自然環境から様々な便益(生態系サービス)を享受して生活しています。近年、私たちの生活を支える自然環境や生態系を、価値を生み出す資本、社会や企業活動を支える資本とみなす「自然資本」の考え方が広まりつつあります。海外では、既に企業活動や投融資、公共事業や国際協力の場で、自然資本的な考え方、環境の経済価値の内部化などの取り組みも始まっています。自然資本の経済価値を国家勘定に組み入れることによって、生態系サービスの価値を各国の政策立案に反映させようとする「生態系価値評価パートナーシップ(WAVES:Wealth Accounting and the Valuation of Ecosystem Services)」と呼ばれる、世界銀行を中心とした国際的な取組も進行中です。

そのような中、今回のセミナーでは、自然資本に関する革新的資金メカニズムの実務の世界的な第一人者から、WAVESに加えて、生態系サービスへの新たな資金フローを作り出す生態系への支払い(payment for ecosystem services)、金融の世界でも注目を集める社会(開発)インパクト債権(social impact bond)やプロジェクト・ファイナンスへの自然資本管理の応用、今も効果的な保全資金を生み出す環境債務スワップ(debt nature swap)をご紹介しました。さらに、自然資本管理の分野に携わる、援助機関、民間企業の方々をパネリストにお迎えし、自然資本の持続可能な管理に向けた革新的資金メカニズムの可能性について議論を行いました。


プログラム(敬称略)

10:00-10:15 挨拶・趣旨説明

塚越保祐 世界銀行駐日特別代表(挨拶)
松本光朗 森林総合研究所REDD研究開発センター長(挨拶) 
日比保史 CIジャパン代表理事(趣旨説明)
 

10:15-11:05 講演

ステファニー・シーバー 世界銀行グループ環境・天然資源グロ ーバルプラクティス 環境エコノミスト(テレビ会議で参加)

当日の資料
WAVES as a Global Initiative(PDF)

ロマス・ガバリアウスカス コンサベーション・インターナショナル 上級法務アドバイザー

当日の資料
Financing Natural Capital Through Non-grant Mechanisms; Project Financing & SIBs/DIBs(PDF)
 

11:05-11:45 パネルディスカッション

ステファニー・シーバー 世界銀行グループ環境・天然資源グロ ーバルプラクティス 環境エコノミスト(テレビ会議で参加)
ロマス・ガバリアウスカス コンサベーション・インターナショナル上級法務アドバイザー 
宍戸健一 JICA地球環境部次長兼森林・自然環境グループ長
本郷尚 三井物産戦略研究所 新事業開発部イノベーション室シニア研究フェロー 

モデレーター:日比保史 CIジャパン代表理事
 

11:45-12:00 質疑応答
 

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パネルディスカッション 会場の様子

 

発表者

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ロマス・ガバリアウスカス

CI上級法務アドバイザー

CIの革新的資金調達に関する上級法務アドバイザー。CIの地球保全基金とカーボンファンドへの法的サポートをしている。ホワイト&ケース法律事務所でシニア・アソシエートを務め、国際環境プロジェクトの信託基金やリースなどの専門家として活躍した後、2007年より現職。ニューヨーク大学修士課程修了。
 

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宍戸健一

JICA地球環境部次長兼森林・自然環境グループ長

1986年に旧国際協力事業団(現JICA)に入団。本部、インドネシア勤務などを経て、2003年森林環境協力課長、その後、ガーナ事務所長、スーダン駐在員事務所長、アフリカ部参事役(TICADV担当)などを経て、現職。東京大学農学部林学科卒。兵庫県出身。
 
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本郷尚

 三井物産戦略研究所新事業開発部イノベーション室シニア研究フェロー 

2011年10月より現職。気候変動とエネルギー、排出量取引、低炭素インフラ、水、生物多様性などを担当。1981年4月、日本輸出入銀行(現国際協力銀行)入行。その後、中近東アフリカ担当課長、環境審査室課長、フランクフルト首席駐在員、特命審議役(環境ビジネス支援室担当)など歴任。
 
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ステファニー・シーバー

世界銀行グループ環境・天然資源グロ ーバルプラクティス 環境エコノミスト

2010年より現職。東アジア・大洋州地域の自然資本管理と気候変動、生態系価値評価パートナーシップ(WAVES)を担当し、特にフィリピンにおいて主要な自然資本の持続的活用を目指す政策分析と開発計画策定のパイロットプロジェクト責任者。ロンドン・スクール・オブ・エコノミクスにて経済学博士を取得。
 

 

コンサベーション・インターナショナル( CI)

CIは、科学、パートナーシップ、フィールドでの実践を通じて、地球の生物多様性と自然を持続的に守ることにより人々の暮らしの向上を目指し、コミュニティ、政府、企業、国際機関等と連携しつつ世界30カ国以上で活動する国際NGOです。

世界銀行

世界銀行(WB)は、188か国の加盟国からなり、貧困削減と持続的成長の実現に向けて、途上国政府に対し融資、技術協力、政策助言を提供する国際開発金融機関です。

森林総合研究所

森林総合研究所は森林・林業に関する総合的な試験・研究等を行う国立の研究機関です。2010年にREDD+に関する我が国の総合的な技術拠点としてREDD研究開発センターを設立し、REDD+に関する研究開発と普及啓発、技術者の育成を行っています。

「森から世界を変えるREDD+プラットフォーム」ナレッジ分科会連携イベント

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イベント詳細
  • 日時: 
    2015年2月5日(木) 午前10時~12時 
  • 場所: 
    世界銀行東京開発ラーニングセンター
    東京都千代田区内幸町2-2-2
    富国生命ビル10階
    地下鉄 三田線内幸町駅直結、千代田線・日比谷線・丸の内線霞ヶ関駅C4出口下車
    地図
  • 参加費: 無料
  • 言語: 英語・日本語(同時通訳付き)
  • お問合せ: 
    世界銀行東京事務所
    ptokyo@worldbank.org
    TEL: 03- 3597-6650