世界銀行東京事務所ニュースレター 2024年（令和6年）5月号
IMF・世界銀行グループ春季会合（4/15～20） 世界銀行の融資余力が最大700億ドル（約10兆円）拡大（4/19） 世界銀行は、G20専門家グループの勧告を受け、資本運営枠組みの見直し、革新的な金融手法の検討を重ねてきました。今回の春の会合では、日本など11か国から、加盟国保証（ポートフォリオ保証プラットフォーム：白・仏・日・米の４か国が参加）、ハイブリッド資本（劣後債：独・伊・蘭・英など８か国が参加）、新信託基金「Livable Planet Fund」（日本が参加）への新規貢献110億ドルが発表されました。世界銀行の融資余力は、今後10年で、最大700億ドル拡大します。
アフリカの電化率向上を図るパートナーシップ立ち上げ（4/17）
世界銀行とアフリカ開発銀行は、アフリカで電気へのアクセスがない6億人のうち3億人について、2030年までに電気へのアクセスを確保するための パートナーシップを立ち上げました。
IDA21増資（最貧国向け基金）に関するアフリカ首脳会合（4/29）
IDA21増資 に関するアフリカ首脳との会合をナイロビで開催（アフリカ19か国の首脳に加え、民間、若者、市民社会も参加）。各国首脳は、ガバナンス強化、雇用創出に向けた民間セクターとの協力、国内財源の確保、気候変動への強靭性強化、電化・デジタル化率向上への重点化を打ち出すと共に、アフリカ支援の強化が重要であることを表明しました。
世界銀行幹部による日本の大学生・院生向け連続オンライン講義
東京大学公共政策大学院・仲浩史教授 の企画により、全国の大学生・院生を対象に、世界銀行幹部によるオンライン講義（MIGA俣野長官、東アジア・太平洋地域担当Manuela Ferro副総裁など5/15～7/5の全6回。英語のみ）が開催されます。右記QRコード経由による事前登録（各回別）が必要 となります。
UR2024（防災グローバルフォーラム：6/16～21＠兵庫県姫路市）
姫路ロータリークラブでの協力要請（4/23） 世界銀行東京事務所は、姫路ロータリークラブ（三木健義会長（（株）三木組代表取締役）） で、富士製鐵広畑工場（姫路市内）向け借款2,400万ドル（86億円：日本開発銀行経由）、名神高速向け借款4,000万ドル（144億円）を端緒とした世界銀行と兵庫県の60年超にわたる関係などに焦点を当てた講演を行い、6月開催のUR2024への協力を要請しました。
神戸大学大学院国際協力研究科（GSICS）への協力要請（4/22）
世界銀行東京事務所・東京防災ハブは、神戸大学大学院国際協力研究科 を訪問し、玉置理事兼副学長（教育・グローバル）、木村研究科長・小川教授を通じ、UR2024への運営支援を要請。院生40名（留学生を含む）によるご支援を頂くことになりました。神戸大学の皆様には、この場を借りて厚くお礼申し上げます。
UR2024＠アクリエひめじ（姫路駅徒歩10分）へのご参加に当たっては、右記QRコード経由での登録をお願いしております（参加費無料）。
東京防災ハブ：保健医療システムの強靭性診断ツール の発表
東京防災ハブは、自然災害と保健医療システムのネクサスに取り組んでいます。こうした中、本年４月、保健医療システムの災害への強靭性を判定するためのスコアカード が発表されました（日本・世界銀行防災共同プログラムによる支援）。これにより、データに基づくギャップ分析や、主要リスク・優先対策事項を特定するための方法論などに基づき、保健医療システム強靭化に必要な投資・改革の優先順位付けが円滑化されます。
主な来日スタッフ Michael Benett財務局マネージャーほか Mona Sur東アジア・太平洋地域環境局プラクティス・マネジャーほか
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