「成長のための都市計画と土地活用」に関する都市開発実務者向け対話型研修(TDD)の実施: 効果的な土地利用と都市計画による持続可能な成長の促進

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世界銀行東京開発ラーニングセンター(TDLC)は、2025年10月27日~31日に東京・京都・大阪において、「成長のための都市計画と土地活用」をテーマとする都市開発実務者向け対話型研修(テクニカル・ディープ・ダイブ:TDD)を開催します。本研修は、世界銀行内の都市・地域計画および土地に関するコミュニティ・オブ・プラクティスと連携して実施されます。世界銀行クライアント国10か国から、都市計画、土地管理、持続可能な都市開発に携わる政策担当者や実務者約40名が参加を予定しています。

都市化は世界的な潮流であり、現在すでに世界人口の55%以上が都市に居住しており、この割合は2050年までに68%に達すると見込まれています。都市は世界のGDPの約70%を生み出す一方で、世界のエネルギー消費の60%以上と温室効果ガス排出量の70%を占めています。急速かつ計画性に乏しい都市の拡大は、インフラ不足、土地権利の不安定さ、低所得層の基本的サービスへのアクセス制約といった課題を生み出しています。

本TDDでは、持続可能な都市開発を支える観点から、土地利用、都市の拡大、都心の高密度化をいかに効率的かつ包摂的に管理するかに焦点を当てます。参加者は、土地区画整理、デジタルかつ統合的な土地管理システム、土地価値の創出と獲得(土地開発利益還元:LVC)といった実践的アプローチを検討し、日本および世界の柔軟な用途地域・ゾーニング、都市再生、公民連携の経験から知見を得ます。