BRIEF 2025年9月3日

TDLC、廃棄物・3R研究財団のセミナーに登壇

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固形廃棄物管理は開発途上国の都市開発において需要の高いテーマあり、世界銀行は廃棄物管理分野の最大ドナーでもあります。 また、世界の廃棄物管理に関する基礎的なデータやトレンドをまとめた出版物「What a Waste 2.0」は、世界銀行のレポートとしてトップクラスのダウンロード数を誇ります。

日本は固形廃棄物管理の優れた技術と知見を有しており、世界銀行東京開発ラーニングセンター(TDLC)でも、研修などを通じて福岡市、北九州市、横浜市などの事例を紹介してきました。

2025年8月27日、TDLCの久保田利恵子プログラム・オフィサーは、公益財団法人 廃棄物・3R研究財団(JWRF)のセミナーに招かれ講演を行いました。JWRFは日本の廃棄物管理や3Rなどの循環産業の国際展開を支援し、これらにかかわる調査研究などを、日本の自治体や民間企業などの会員に向けて広く情報発信しています。

講演で久保田は、自身が複数の廃棄物の融資案件に関わってきた経験を基に、世界銀行の融資決定までのプロセスや、開発途上国の需要や融資案件の最新動向などを紹介し、その国や地域の廃棄物管理の現状や成熟度の正確な把握、将来の持続可能な運営も見据えた設計の重要性を指摘しました。質疑応答ではJWRFや会員の参加者と活発な意見交換が行われ、ともに知識を深める貴重な機会となりました。

世界の廃棄物管理の最新動向は、近々刊行が予定されている「What a Waste 3.0 」に詳しく報告される予定です。