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BRIEF 2025年5月29日

TDLC、札幌市を表敬訪問

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北海道札幌市は政令指定都市としては日本の最北端に位置し、国内では4番目に多い約200万人の人口を有しています。歴史的に栄えてきた街が近代化し発展してきた多くの日本の都市とは異なり、札幌市は明治維新以降に官主導のもと、欧米の知見を大いに享受しながら発展してきました。この街に息づく雄大な自然と異国情緒の調和は、そのユニークな歴史を物語っています。1972年に開催された冬季オリンピックで世界的な知名度を獲得し、現在では国内外から多くの観光客が押し寄せる日本でも屈指の観光都市でもあります。

2025年5月、世界銀行東京開発ラーニングセンター(TDLC)は札幌市を訪れ、秋元克広市長をはじめ、市の幹部を表敬訪問する機会を得ました。札幌市が取り組む街づくりとその可能性について、活発な意見交換を行いました。

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冬の間は気温が氷点下となり、しばしば雪に見舞われる札幌市では、暖房などによるエネルギー消費が課題です。市では断熱効果の高いビルや住宅など、省エネ策を推進してきました。こうした知見は気温の高い国が占める開発途上国においても活用できると考えられます。

また札幌市では、明治以降の官主導から、市民や民間の協力を重視した街づくりへの転換にも力を注いできました。例えば、札幌駅前通りの地上と地下は、歩きやすく魅力的な通りが整備されています。開発から運営まで民間事業者や市民が積極的に参加するこのプロジェクトは、効果的な官民連携のベストプラクティスの一つとなっています。

札幌市の街づくりの知見は、世界中の都市のリバブルな都市づくりにとって高いポテンシャルをもっています。両者は今後、札幌市の都市連携プログラムへの参加に向けてさらに具体的な議論を進めていく予定です。

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