BRIEF 2025年10月24日

TDLC、都市との連携をさらに強化:クリストフ・プッシュ新プログラム・マネージャーのもと、新たなフェーズへ

2025年7月、世界銀行東京開発ラーニングセンター(TDLC)は新年度を迎え、新たにクリストフ・プッシュ プログラム・マネージャーを迎えました。10月には、来日したプッシュのもと、TDLCチームは日本各地の都市を訪問するキャラバンツアーを開始し、都市連携プログラム(CPP)第5フェーズに向けた今後の方向性や連携の強化について意見交換を行いました。

最初に訪れたのは富山市です。藤井裕久市長と面会し、コンパクトシティの都市構造や持続可能なモビリティ政策について議論しました。TDLCと富山市はこれまで、テクニカル・ディープ・ダイブ(TDD)や国際フォーラムを通じて、こうした取り組みを世界に発信し、同様の目標を掲げる都市に大きな示唆を与えてきました。

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藤井裕久富山市長とクリストフ・プッシュTDLCプログラム・マネージャー

次に訪れた広島市では、2023年のCPP参加以来続く協力関係を基盤に意見交換が行われました。都市土地管理や手頃な住宅に関するTDDへの貢献、そして危機後の復興経験を通じて、広島はTDLCの「都市のレジリエンス」に関するグローバルな取組みに貢献し続けています。 

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広島市職員とTDLCスタッフ

続いて福岡市を訪れ、中村英一副市長と面会し、同市のイノベーション拠点「ラーメンテック」を視察しました。デジタルトランスフォーメーションやデータに基づく都市運営など、福岡市の先進的な取り組みは、TDLCのグローバルな学びの agenda においてますます重要な位置を占めています。

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中村英一福岡市副市長とクリストフ・プッシュTDLCプログラム・マネージャー

さらに西へ進み、2016年からCPPパートナーである北九州市では、廃棄物管理、グリーン成長、SDGs推進など継続的な協力について話し合いました。北九州市が先駆的に進めるサーキュラー・エコノミーの実践は、気候変動に強く包摂的な都市開発のモデルとなっています。 

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北九州市職員とTDLCスタッフ

神戸市では、「未来の森都市・KOBE」という新たな都市ビジョンをテーマに、イノベーション、グリーンインフラ、地域福祉の統合を目指す同市の取り組みについて議論しました。今西正男副市長をはじめとする市職員と面会し、TDLCと神戸市が今後のプログラムや知見共有を通じて、持続可能な都市再生や国際協力の分野で協働を深める可能性について意見交換を行いました。

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今西正男神戸市副市長、神戸市職員とTDLC スタッフ

次に訪れた京都市では、文化遺産の保全と持続可能性をいかに両立させるかをテーマに意見交換が行われました。文化的アイデンティティを守りながら、責任ある観光や気候変動対策を推進する京都の経験は、他都市にとっても貴重な示唆を与えています。 

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京都市職員とTDLCスタッフ

CPPキャラバンの最終訪問地は静岡市でした。TDLCと市職員は、都市洪水管理に関するTDDを共催する計画を確認し、防災力とレジリエンス強化という共通の優先課題に向けた連携を確認しました。

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静岡市職員とTDLC スタッフ

また、TDLCは加古川市も訪問しました。同市とは過去に、自治体間連携や廃棄物管理における官民連携の分野で協働した実績があります。今年初めには、加古川市が中所得国向け廃棄物管理TDDにも参加し、日本の都市がTDLCのグローバルな知見共有にますます積極的に関わっていることを示しました。 

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加古川市職員とTDLCスタッフ

今回のCPPキャラバンを通じて、TDLCは日本の都市との強固なパートナーシップを改めて確認しました。日本の都市の経験は、今もTDLCのグローバルな活動に刺激を与え続けています。プッシュは、「日本の都市の経験は、開発途上国にとっての贈り物です。」と述べています。この言葉に示されるように、TDLCは今後も日本の都市の知見とイノベーションを世界の都市とつなぎ、誰もが住みやすく、レジリエントで包摂的な都市づくりを支えていきます。