Learn how the World Bank Group is helping countries with COVID-19 (coronavirus). Find Out

プレスリリース

開発業務に関する情報公開、透明性、説明責任の強化に向けて

2011年7月7日




世界銀行は、貧困層・脆弱層の重視、成長の機会創出、国際的な協調行動の促進、ガバナンスの強化、リスク管理と危機への備え、といった世銀に比較優位のある分野に焦点を当てていく必要がある。他方、世銀の透明性と説明責任を強化し、一段と成果主導の組織を目指していく」- 2011年7月1日ロバート・B・ゼーリック世界銀行グループ総裁

背景

過去3年間、世界銀行グループは、リサーチやプロジェクトを進めるに当たり、開発業務に関する情報公開、透明性、説明責任の強化に積極的に努めてきた。取組みには2つの柱がある。これまで有料で公開していたデータの無料アクセスを可能にする種々の改革「オープン・データ・イニシアティブ」と、プロジェクトや分析・管理の作業、理事会の手続きに関する情報の一般公開の方法を画期的に変更する「情報公開政策」である。こうした取組みは、ガバナンスと腐敗防止の重視ならびにプロジェクトの説明責任強化など、世銀が継続中の努力と緊密に結びついて進められている。

取組み

急速に普及するオープン・データ・イニシアティブにより、世界銀行が有する世界的に認められた知見と開発データを、各国の研究者、活動家、学生、開発実務者が利用できるようになる。

  • 「オープン・データ」のウェブサイトでは現在、7,000件以上の指標への無料アクセスが、アラビア語、中国語、英語、フランス語、スペイン語で可能となっている。これらの指標には、GDPデータから、ある国の中等学校に就学する女子対男子の比率などの統計値まで、幅広い情報が含まれている。
  • データ検索とダウンロードを容易にする機能が追加された。例えば、世銀が開発・発表したADePTは、経済分析を自動的に行う無料の独立型ソフトウェア・プラットフォームで、ユーザーは、貧困、格差、保健、ジェンダーをはじめとする主要分野の分析に当たってミクロのデータをより素早く、より容易に活用できる。ADePTにより、アナリストの参入コストは大幅に引き下げられ、問題解決にふさわしい最新の方法を駆使できるようになる。

世銀プロジェクトの透明性と説明責任強化に関連するその他のイニシアティブ:

  • Mapping for Results」、「エイドフロー」ウェブサイト:プロジェクトの場所や、世界中でどれだけの開発援助が提供・受領されているかについての情報を発信。こうしたツールは、プロジェクトの成果や人々への影響のモニタリング強化、透明性向上、各国での対話や市民の関与促進に貢献。
  • 世界銀行ファイナンス・イニシアティブ:財務に関する元データや情報をステークホルダーが活用できるよう一つのサイトに集約したインタラクティブな無料アプリケーション。データをソーシャル・メディア上にもアップできる。世銀融資の国別承認額および実行額、監査済み世銀財務諸表、世銀が運営する信託基金の情報なども取得可能。ユーザーはこうしたデータを様々な角度から分析したりグラフ化でき、またこれらの成果を自国のプログラム上でネットワークを通じ共有が可能。さらに、説明責任の強化のため市民が報告を行う新たな手段となろう。
  • 実施状況と結果(ISR)に関する報告書:世銀プロジェクトの実施状況と成果に関する報告のための主要ツール。2010年7月現在、ISRは世銀ウェブサイト上にて公開している。

世銀が歴史的な「情報公開政策」を開始して2011 年7月1日で丸1年。

  • 2010年7月1日から2011年3月31日までに、世銀は「文書・報告書」のサイトに7,064 件の文書および報告書を新たに公表。一般ユーザーによる同サイトの閲覧件数は、昨年の情報公開政策の実施以降400万ページ以上
  • 同政策は、特にCSO権利擁護団体から好意的なフィードバックを得ている。例えば、バンク・インフォメーション・センター(BIC)のチャドドブソン事務局長はこのほど、「世界銀行の情報公開政策は、金融機関の金字塔的存在だ。次の課題は、この政策をプロジェクトの現場や各国事務所に展開することだ」と述べている。

2011年度も世銀は引き続き、国、セクター、プロジェクトを問わず世銀のあらゆる業務に、ガバナンスと腐敗防止を徹底。

  • 2011年、世銀は、自国の予算を公表しない国には、直接の財政支援を行わないことを決定(特例措置として、12か月以内に予算の公表を約束した国は除外)
  • また情報公開、情報公開法の制定、予算・調達プロセスの公表、独立した監査機能の確立、司法制度の改革を各国政府に奨励

世銀のイニシアティブに刺激を受け、後続が表れ始めている。7月8日、ケニア政府は、世界銀行などとのパートナーシップの下、ケニア・オープン・データ・ポータルを立ち上げ、国勢調査や国・地方レベルでの政府の支出統計などいくつかの大容量のデータベースを、研究者、ジャーナリスト、ウェブ・ソフトウェア開発者、一般市民に公開する。政府によるこの種のデータ・ポータルはサブサハラ・アフリカでは今回が初めてとなる。

メディア連絡先
David Theis
電話: +1 (202) 458-8626
dtheis@worldbank.org
Mehreen Sheikh
電話: 202-458-7336
msheikh1@worldbank.org
In 東京
智子 平井
電話: (81-3) 3597-6650
thirai@worldbank.org


Api
Api