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世界銀行は2024年10月15日、新報告書「貧困・繁栄・地球2024:複合危機から抜け出す道」(Poverty, Prosperity, and Planet Report 2024: Pathways Out of the Polycrisis)を発表しました。1日6.85ドル未満で暮らす人々と定義される貧困は世界の人口のほぼ半数に相当しますが、この貧困を撲滅するには、今日のペースでは1世紀以上かかる可能性があると同報告書では指摘しています。同報告書は、居住可能な地球での貧困の撲滅と繁栄の共有の促進のためのグローバルな取り組みに関し、パンデミック後での初めての評価を行っています。
2030年までに極度の貧困をなくすというグローバルな目標(極度の貧困は、1人1日当たり2.15ドル未満で暮らす人々と定義)の達成は困難です。極度の貧困を貧困をなくすには30年以上かかる可能性があり、その多くは低所得国です。世界人口の 8.5 %にあたる約7 億人が現在 1 日あたり 2.15 ドル未満で暮らしており、2030 年には世界人口の 7.3 %がこうした極度の貧困の中で暮らすと予測されています。極度の貧困は、依然として歴史的に経済成長が低く、脆弱な国々に集中しており、その多くはサハラ以南のアフリカ地域です。
現在、世界人口の 44 %が、上位中所得国の貧困ラインである 1 日あたり 6.85 ドル未満で生活しています。この貧困ラインの下で暮らす人々の数は、人口増加のため、 1990 年以来ほぼ変わっていません。
今回のモーニングセミナー(第205回)では、同報告をとりまとめたマリア・ユ―ジニア・ジェノー二世界銀行貧困・平等グローバルプラクティス上級エコノミストとクリストフ・ラクナ―世界銀行開発経済総局(DEC)開発データグループ世界貧困・不平等データ担当プログラムマネージャーが、同報告書の主なポイントを日本の皆様に向けてオンラインでご紹介します。使用言語は英語(日本語への通訳なし)です。
マリア・ユ―ジニア・ジェノー二
世界銀行 貧困・平等グローバルプラクティス 上級エコノミスト
ラテンアメリカ・カリブ海地域、中東・北アフリカ地域、南アジア地域における統計、貧困と不平等、世帯リスク管理に関する調査分析および融資業務に従事。貧困測定・調査のデザイン、統計に関するキャパシティビルディング、移住と強制移動、貧困・経済モビリティに関する分析を専門とする。世界銀行入行前は、デューク大学経済学部、米州開発銀行研究部、アルゼンチン財務省に勤務。デューク大学で経済学博士号を取得。
クリストフ・ラクナ―
世界銀行 開発経済総局(DEC) 開発データグループ 世界貧困・不平等データ担当プログラムマネージャー
グローバルな貧困と不平等、機会の不平等、世代間のモビリティ、高収入に関する研究に従事。世界銀行の世界貧困モニタリングにも関与している。開発経済総局(DEC)では世界貧困・不平等データグループを率い、世界銀行の貧困に関する統計の拠点でもある「貧困・不平等プラットフォーム」を共同で作成している。オックスフォード大学にて経済学博士号、経済学修士号、経済学学士号を取得している。