国際エネルギー機関(IEA)、国際再生可能エネルギー機関(IRENA)、国連経済社会局(UN DESA)、世界銀行、世界保健機構(WHO)の5機関は2021年6月7日、新報告書「SDG7を追跡する:エネルギー進捗報告2021年版」(Tracking SDG 7: The Energy Progress Report 2021)を発表しました。
同報告書では、過去10年間、世界全体として電力アクセスを持つ人の割合がこれまでになく増えた一方で、サブサハラ・アフリカでは、電力を使えない人の数が増えたとし、状況が最も深刻な国で取組みを大幅に強化しない限り、2030年までにすべての人々が安価かつ信頼できる持続可能な近代的エネルギーへのユニバーサル・アクセスを確保することはできないだろうと指摘しています。
今回のモーニングセミナー(第115回)では、同報告書の作成を担当したジュリエット・世界銀行エネルギーセクター管理支援プログラム(ESMAP)エネルギー専門官が、同報告書の主なポイントと、昨年12月に発表された持続可能なエネルギーのための規制指標(Regulatory Indicators for Sustainable Energy: RISE) 最新版の主なポイントも併せて、日本の皆様に向けてワシントンよりオンラインでご紹介しました。
日時
2021年9月3日(金)午前8時~午前9時(日本時間)
スピーカー
世界銀行 エネルギーセクター管理支援プログラム(ESMAP) エネルギー専門官
ESMAPの「すべての人に再生可能なエネルギーを」(Sustainable Energy for All: SEforALL)知識ハブチームのメンバー。地域担当チームとともに、エネルギーアクセス向上のための業務に従事。現職以前は、グローバルトラッキングフレームワーク(Global Tracking Framework: GTF)および持続可能なエネルギーのための規制指標(Regulatory Indicators for Sustainable Energy: RISE)のエネルギーアクセス部門、サブサハラ・アフリカ地域の農業とエネルギーに関する研究、ハイチにおける「すべての人に再生可能なエネルギーを」プロジェクトにも携わってきた。世界銀行入行以前は、カート・ソロモン・コンサルティングおよびウィーブ・コンサルティングにおいて5年間にわたりコンサルタントとして、サブサハラ・アフリカ地域におけるエネルギーインフラストラクチャ―をテーマに公的セクター及び民間セクターに助言していた。フランスのリール政治学院およびESCP EUROPEで修士号を取得。
発表資料
Tracking SDG7 2021 Key Findings (英語、PDF)
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