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プレスリリース 2020年8月21日

こくみん共済coopが世界銀行グリーンボンドに投資

東京  2020年8月21日―世界銀行(正式名称:国際復興開発銀行(IBRD)、Aaa/AAA)はこの度、期間10年の豪州ドル建てグリーンボンド(総額1,500万ドル)を発行し、こくみん共済coop (全国労働者共済生活協同組合連合会)が全額購入しました。

世界銀行は2008年に初のグリーンボンドを発行し、グリーンボンド市場の基本的な枠組みを作りました。本債券を含め、世界銀行はこれまでに様々な通貨で140億米ドル相当のグリーンボンドを165銘柄以上発行しています。

世界銀行グリーンボンドは、地球温暖化に苦しむ開発途上国を支援するために発行され、その資金は、温室効果ガスの排出削減ならびに温暖化による災害等に対処する世界銀行の開発プロジェクトへの融資に活用されます。世界銀行グリーンボンドが支えるプロジェクトは、再生可能エネルギーの導入、エネルギー効率化、廃棄物処理や農業への新技術導入等、低炭素社会への移行を資金面から支援します。同じく対象となる森林管理や河川流域管理などのプロジェクトでは、温暖化により増発する洪水の被害を抑え、災害に対する備えを強化しています。

世界銀行は2030年までに「極度の貧困を撲滅」し、「繁栄の共有の促進」を持続可能な形で実現することを使命としており、この2つの目標は、国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」とも連携しています。

グリーンボンドが支えるプロジェクト事例

コロンビア:国家都市交通プログラム (融資額:3億5,000万米ドル)

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コロンビアの人口の約75%は都市部に居住し、大半が公共交通機関を利用しています。 しかし公共交通機関は、交通渋滞・事故や高犯罪率、コロンビアの炭素排出量の62%を占める汚染物質の排出等の問題を抱えています。ボゴタ市では、バス高速輸送システム(トランスミレニオ)により、効率性と利便性を高め、省エネと汚染物質排出の大幅な削減に成功しました。本プロジェクトで世界銀行は、コロンビア政府と共同で国家都市交通プログラムを支援します。ボゴタ市の成功モデルを新たに5つの都市(バランキージャ、メデジン、ブカラマンガ、カルタヘナ、ペレイラ)に導入し、交通の効率性と利便性を高め、省燃料と汚染物質の排出を削減します。平均通勤時間の短縮や交通事故の削減も目指します。また、障害者向けの設備の導入もします。詳しくはこちらをご覧ください(英文)

インドネシア:サンゴ礁の保護・保全プロジェクト (融資額:4,738万米ドル)

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インドネシア5つの州の7つの地域の住民の生活を保護するために、海洋生態系や生物多様性の保全にも繋がるサンゴ礁の持続可能な管理が必要となっています。本プロジェクトでは、「海洋保護地域」での漁業を制限しながら、同地域の漁業従事者には、その他地域で海洋資源が枯渇しない範囲内での漁業権を与えることで自然環境の保護と漁業従事者の収入を同時に実現します。さらに、政府による同保護地域における海洋生物資源の保存及び管理をより効率的に行うための支援も行います。また本プロジェクトの目的には、計画的なサンゴ礁の分散、生態系を崩さない海洋資源管理の開発、水産資源を持続的に漁獲できる経済モデルの構築、プロジェクトの管理、調整、教育体制の強化なども含まれます。詳しくはこちらをご覧ください(英文)

*上記プロジェクトは、事例のご紹介のみを目的としており、今回の世界銀行債券の資金の活用を上記プロジェクト又はその分野に限定するものではありません。

*世銀債の発行により調達した資金は、特定のプロジェクトやプログラムへの融資に直接割り当てられことはなく、世界銀行加盟国における全ての融資プロジェクトやプログラム対し均一に活用されます。世銀債の元利金の支払いは、世界銀行の信用力に基づき行われるため、投資家は個々の融資プロジェクトやプログラムのリスクを負う事はありません。

*本プレスリリースは、世界銀行債券の購入の勧誘もしくは販売を目的とするものではありません。世界銀行債券の販売は、販売を担当する金融機関より交付される販売説明書等に基づき行われます。世界銀行債券の購入の勧誘は、単独または複数の国の法律に準拠して行われており、関係する全ての法律が遵守されない場合は、購入の勧誘もしくは販売を行うことはできません.


お問い合せ

東京
世界銀行財務局
柳 美佐
+81 (3) 3597-6729
myanagi@worldbank.org
メディア
世界銀行東京事務所
開 裕香子
+81 (3) 3597-6650
yhiraki@worldbankgroup.org
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