世界銀行は2019年2月、新報告書「シリア難民の移動に関する経済・社会分析」(The Mobility of Displaced Syrians: An Economic and Social Analysis)を発表しました。同報告書では、2015年から2018年に帰国した10万3,090人のシリア難民がどのような要因に基づいて帰国する決断に至ったかについて、イラク、ヨルダン、レバノンに留まって帰国しないシリア難民と比較しながら、シリア難民の帰国パターンについて総合的かつエビデンスに基づいた分析を行っています。さらに、シリア内戦以前のイラク難民や、バルカン半島、ケニアのソマリア難民など各地の難民の事例とも比較しています。
今回のモーニングセミナー(第31回)では、同報告書の著者であるハルン・オンダ―世界銀行マクロ経済・貿易・投資グローバルプラクティス上級エコノミストがワシントンよりテレビ会議で同報告書の主なポイントをご紹介しました。
スピーカー
2010年、ヤングプロフェッショナルプログラムで世界銀行に入行。貧困削減・経済管理ネットワークエコノミストを経て現職。中東・北アフリカ地域を担当。統合・協力に関する経済分析が専門分野。フロリダ国際大学で経済学博士号を取得。 |
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