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 イベント

スマートな都市開発会議

2017年10月26日

横浜

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データに基づいた手法で都市の競争力、快適性、持続性の向上を目指す

  • 定員になり次第締め切らせていただきますので、お早目にご登録ください。

    グローバルな課題

    都市化はこれまでにないペースで進んでいます。世界のGDP の80%を占める都市部は雇用創出 および繁栄共有実現への鍵を握っています。しかし都市のスラム街には今なお10億人の人々が暮らしており、2030 年には新たに10億人の移民が都市部に流入するとみられています。経済成長のけん引役を担う都市部は、この30年で人口動態が激変し開発計画およびサービス提供で課題が生じています。また、低中所得国の多くの都市では、清潔で十分な水供給・電力供給・衛生設備・都心部の効率的な公共交通機関・低所得者用住宅など中核的インフラが依然として不足しています。ICT接続性およびビックデータ活用の強化により、イノベーションおよび効率性の改善が促され市民が地方政策の導入を採用できるようになると、都心部におけるサービスの品質改善は加速するでしょうか?本会議では、世界レベルでの効率的かつ効果的な都市開発におけるスマートソリューションおよびデータの実践的な活用ノウハウを掘り下げて議論します。開発機関、民間セクター、公共セクター、学術機関より様々なステークホルダーが参加する予定です。

    オープニング基調講演

    講演者が世界レベルでのスマートな都市計画の可能性、課題、影響について述べ、開会の挨拶とします。

    モデレーター:

    • 世界銀行グループ 東京開発ラーニングセンター(TDLC)プログラム 上級業務担当官 Daniel Levine

    講演者:

    • 世界銀行グループ 駐日特別代表 宮崎 成人
    • アジア開発銀行 駐日代表 松尾 隆
    • 石垣 和子 国土交通省 国際政策課 国際建設産業 企画官

    セッション 1:スマートモビリティ

    環境面および社会面において現代社会が抱える極めて困難な課題と言えば人とモノの流動性の管理です。交通部門は、数十億の人々の健康・環境・生活の質など生活や生計を改善し、気候変動を安定に導く可能性を有しています。今も大きな交通インフラギャップに直面している発展途上国には、自動車依存型の交通を超え、汚染・エネルギー消費・混雑を緩和すると同時に道路の安全性を高め経済成長を促進する多面的な戦略を採用するチャンスがあるのです。しかしこれには正しい選択が不可欠です。今日の交通への投資が今後の流動性パターン・アクセス・温室効果ガス排出量を左右するからです。スマートモビリティは、公共交通志向型開発(ToD)などの対策を実施しデータに基づいた都市エリア開発を行う上で重要な役割を果たします。

    モデレーター:

    • 世界銀行グループ 東京開発ラーニングセンター(TDLC)プログラム 上級業務担当官 Daniel Levine

    パネリスト:

    • アジア開発銀行 主席交通専門官 Ki-Joon Kim
    • 日本電気株式会社(NEC)グローバルビジネスユニット グローバルSIサービス事業開発本部 マネージャー Benjamin Butcher
    • 株式会社ナビタイムジャパン 交通コンサルティング事業責任者および開発部部長 萩野良尚
    • 日本信号株式会社 スマートモビリティ技術部 部長 久保田聡

    セッション 2:スマートで効率性の高い建造物

    都市部における非効率なエネルギーおよび水事情を抱える実物資産(不動産およびインフラ)の代償とは何でしょうか?どうすればステークホルダーに持続可能な実物資産の価値を理解してもらえるでしょうか? 費用削減だけでなく、このようなイニシアチブを通じた資産および企業価値の創造についてもっと検討し産業活動を促すべきでしょうか?建物外皮を超え、大局的な都心部の持続可能性に目を向けるべきでしょうか?公共・民間の両面から物事に取り組むにはどうすればよいでしょうか?(空港・駅・街づくりなどのケーススタディ)。

    モデレーター:

    • GreenPlace Assets  Chief Sustainability Officer Stuart Kay

    パネリスト:

    • 世界銀行グループ 民間セクター専門官 Ronald Ping Hei Wu
    • 関西空港 最高技術責任者およびシニアバイスプレジデント Benoit Rulleau
    • 株式会社日建設計 シニアサステナビリティアーカテクトJames Brew
    • 清水建設株式会社 シニアエンジニア 橘雅哉

    セッション 3:スマートサービスの提供

    ここでは水と廃棄物処理という2つの主要サービス提供について取り上げます。水サービスに関しては、現在では水のAMIシステム(スマートメーター)の多くが消費データを収集しており、このネットワークをさまざまなアプリケーションに活用できる機会が広がっています。地下水・地表水・廃水・雨水・予備処理・水質・再生という水循環における全段階でのデータ計測および報告の機会について検証します。水質・水理学・計画立案・持続可能性の課題解決における分析の活用に関する議論も促します。廃棄物管理サービスについては、いまだに多くの国で屋外投棄が通例となっていますが、地方自治体が効率的で系統立った処理システムを用いて廃棄物処理方法を整備することで、都市経営の社会・環境・経済面を改善することができます。IoT関連のソリューションが回収から輸送および処理まで廃棄物管理の分野に発展をもたらし始めています。

    モデレーター:

    • 世界銀行グループ 都市専門官 岡澤裕子

    パネリスト:

    • 世界銀行グループ 上級都市開発専門官 Kremena Ionkova
    • アジア開発銀行 Team Leader Promoting Smart Systems TA,  Chee Anne Rono
    • メタウォーター株式会社WBCセンター チーフエンジニア 上野隆史
    • 株式会社エックス都市研究所 国際コンサルティング事業本部 ジェネラルマネージャー 渡辺泰介
    • 日本サニテーションコンソーシアム 国際部 マネージャー Pierre Flamand

    セッション 4:スマート調達

    経済の効率化はスマートな都市開発の実現を目指す上で不可欠です。ここでは都市による革新的な調達アプローチの適用方法および適用理由を取りあげます。

    モデレーター:

    • 世界銀行グループ 上級広報担当官 大森功一

    パネリスト:

    • 世界銀行グループ 主任調達専門官 Kofi Awanyo
    • 東京大学大学院情報理工学系研究科 教授 江崎浩
    • 世界銀行 ビジネスインフォメーションアドバイザー 池上隆夫

    セッション 5:総まとめ - スマートな都市計画

    IoTなどのテクノロジーによって、構造化データおよび非構造化データの両方が入った膨大な量のデータが生成されています。都市とそのステークホルダーは、データに基づく都市管理計画においてこのデータポイントをどう活用しているでしょうか?個々の分野の縦割り慣習を超えてどのようにこのデータを管理および共有しているのでしょうか?市民へのサービス提供の改善にこのデータはどう活かされているでしょうか?これらのすべてのデータがもたらす影響とは何でしょうか?

    モデレーター:

    • 世界銀行グループ シニアアーバンエコノミスト Megha Mukim

    パネリスト:

    • インド政府 スマートシティ担当副次官 Dr. Sameer Sharma
    • 世界銀行グループ 東アジア・大洋州地域 リードアーバンスペシャリストBarjor E. Mehta
    • アジア開発銀行シニアディレクター兼チーフセクターオフィサー アドバイザリーサービスクラスター Gil-Hong Kim
    • 国際協力機構( JICA)カントリーディレクター 岩間敏之
    • Fundacion Metropoli 会長 Alfonso Vergara

    クロージングセッション:

    • 世界銀行グループ 東京開発ラーニングセンター(TDLC)プログラム 上級業務担当官 Daniel Levine

    スケジュール:

    • 08:30- : 受付
    • 09:00-09:30: 開会の辞および基調講演
    • 09:30-10:40:セッション 1:スマートモビリティ
    • 10:40-11:05:アジア開発銀行研究所(ADBi)主催 コーヒーブレイク・交流会
    • 11:05-12:15:セッション 2:スマートで効率性の高い建造物
    • 12:15-13:25:ADBi主催 ランチ・交流会
    • 13:25-14:35:セッション 3:スマートな都市サービスの提供
    • 14:35-15:35:セッション 4:スマート調達
    • 15:35-16:00:ADBi主催 コーヒーブレイク・交流会
    • 16:00-17:20:セッション 5: 総まとめ – スマートな都市計画
    • 17:20-17:30:閉会の辞

    進行

    各セッションのパネルディスカッションはモデレーターが進行します。モデレーターは5枚までのスライドまたはショートビデオなどを利用して、セッションの目的・主要な論点・取り組もうとしている内容について概要を説明します。その後、パネリストに特定の質問を提示します(パネリストの専門分野や独自の知識を考慮し、かつ、ある程度の柔軟性のある質問にします)。パネリストが回答する度に他のパネリストに反対意見や、先の質問に対する補足を求めます。パネリストには議論に参加して独自の見解や観点を述べ、議論全体の価値を高めることが求められます。モデレーターはセッション終了の20分前経過後に客席からパネリストへの質問を受け付けます。いくつか質問を受けた後、モデレーターがまとめてパネリストに質問を提示します。時間の許す限りこれを繰り返します。パネリストはプレゼンテーションやスピーチは行わず、モデレーターのみがPowerpointを利用して質問の部分的強調、情報の補足、または話の誘導を行います。座席配置はダボススタイルとし書見台および演壇などは設置しません。

イベント詳細

  • 日時: 2017年10月26日(木)
  • 場所: 横浜インターコンチネンタルホテル ボールルーム
  • 言語: 英語・日本語(同時通訳付)
  • お問合せ: 世界銀行東京開発ラーニングセンター TEL:03-3597-1333