イベント
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障害学生への支援:スーダンと日本の共通点と相違点
2013年12月12日東京

障害分野NGO連絡会(JANNET)、日本財団共催 障害と開発シリーズ第39回 東京外国語大学博士課程に在学中の視覚障害当事者のモハメド・オマル・アブディンさんと、日本の障害学生の支援団体の代表を務める殿岡翼さんのお二人から、障害学生への支援の実情について、スーダンと日本についてのお話をしていただきました。

冒頭、司会の土橋喜人さんが、障害者が不自由なく学習できる制度・環境は十分に整っていない中でも大学に進学する障害を持つ途上国の学生、他方で日本では大学進学者の中で障害を持つ方の割合が0.2パーセントにとどまっているという実情を踏まえ、障害学生への支援という観点から、スーダンと日本の障害者教育を紹介する今回のコーヒーアワーの趣旨を述べました。

アブディンさんからは、スーダンにおける障害学生の進学状況、ハルツーム大学による支援体制の紹介後、2007年3月にスーダン人留学生と日本人学生によって結成され、障害者が社会参加できることを目的として結成されたスーダン障害者教育支援の会(CEPADS)の説明がありました。CEPADSは (1) 基礎教育、(2) 障害の有無に関わらず、情報教育を受けられるようにする、(3) 外からの支援がなくても支援を行うことができるようにする内発的支援、(4) 障害をこえてスポーツを楽しむブラインドサッカーへの取り組み、の4つの柱で活動しています。活動を通じて、現地の人々と大学側が積極的かつ自発的に取り組まなければ継続した支援ができないと語りながら、今後の活動として、教科書の電子化と点字化や中・高等教育段階での支援を通じて改善を目指していることを話しました。

殿岡さんは、大学へ行きたい、社会に貢献したいという思いから、障害学生の受入が状況が具体的にわかる大学案内を編集した経験を紹介しました。全国すべての大学(700大学から75%の回答率)を調査した結果を地方、学生の持つ障害、受験体制、授業などにおける支援体制別に紹介しながら、今後日本の大学が行っていくべき改善点を指摘しました。また、その成果を本にまとめて、障害学生や障害学生を受け入れる大学へ情報提供を行っているとの報告をしました。(大学案内2014障害者版

続いて、開発途上国特有の障害学生が直面する困難さと、先進国であっても変わらない障害学生が直面する困難さへの理解を深め、どのようなことができるのか、するべきなのかについて参加者と議論が行われました。

最後に、千葉寿夫さんから、アブディンさんと訪れたスーダンで感じた教育を重視する文化や、日本の大学生を対象としたスタディツアーの感想を紹介しました。また、日本には大きな知見があり、その知見を海外に発表していくことが重要であると述べました。

スピーカー

Mohamed Omer Abdin さん(東京外国語大学博士課程)
殿岡翼 さん(全国障害学生支援センター代表)


関連リンク

過去の「障害と開発」シリーズ一覧

障害分野NGO連絡会(JANNET)
JANNETは障害分野の国際活動を行っている、または関心のある日本のNGOのネットワークです。正会員・賛助会員として35団体が加盟しており、個人の支援にも支えられています。

日本財団
日本財団はボートレースの売上金の一部(約2.6%)を財源として、海や船、福祉、ボランティア、国際協力、芸術、スポーツ、教育などの幅広い活動を支援している団体です。

イベント詳細
  • 日時: 
    2013年12月12日(木)
    18時30分~20時00分
  • 場所: 
    世界銀行東京開発ラーニングセンター
    東京都千代田区内幸町2-2-2
    富国生命ビル10階
    所在地・地図
  • お問合せ: 
    世界銀行東京事務所
    ptokyo@worldbank.org
    TEL: 03-3597-6650
  • 使用言語: 
    日本語、日本手話、英語 (日英通訳有)